テレワーク 電気代 会社 請求 できる?在宅勤務の実費精算と節約術をわかりやすく

在宅勤務が定着するなか、「テレワークで増えた自宅の電気代は会社に請求できるの?」という相談が増えています。本記事では、会社への請求可否、精算方法、電気代の計算式、必要書類、税務上の基本、節約術までをまとめました。制度や取り扱いは会社の就業規則・労使協定、時期や地域、電力単価によって変わるため、最終的には所属企業の最新ルールを確認してください。

要点まとめ(最初に結論)

  • テレワークの電気代を会社に請求できるかは、会社の就業規則・テレワーク規程・雇用契約での取り決め次第。
  • 支給パターンは主に「実費精算(レシートや計算根拠で精算)」「在宅勤務手当(定額)」「機材貸与のみで電気代は自己負担」の3つ。
  • 実費精算は合理的な算定根拠を用意すれば通りやすい。手当は簡便だが税務上は課税給与になる場合がある。
  • 電気代の目安は「消費電力(kW)×利用時間(h)×電力量単価(円/kWh)」。PC・モニター・照明に加え、エアコンの按分がポイント。
  • 税務は「業務に直接必要な費用の実費補填は非課税扱いになり得る」が原則。詳細は会社の経理・税務方針に従う。

会社に請求できる?判断の基準とよくある3パターン

法律で一律に「会社が必ず自宅の電気代を負担する」とは定められていません。多くの企業は、就業規則・テレワーク規程・労使協定でルール化しています。以下のいずれか、または組み合わせが一般的です。

1)実費精算(必要経費の補填)

  • 特徴:業務に要した電気代等を、根拠資料に基づいて精算。
  • メリット:使用実態に即し、公平性が高い。税務上も非課税扱いになり得る。
  • デメリット:計算や申請の手間がかかる。エアコン按分などでグレーが出やすい。

2)在宅勤務手当(定額支給)

  • 特徴:月◯円、日◯円など定額を支給。電気・通信などの雑費を包括。
  • メリット:簡便で運用が軽い。従業員も見通しを立てやすい。
  • デメリット:原則、給与課税となることが多い。実態と乖離する可能性。

3)機材貸与+光熱費は自己負担

  • 特徴:PC・モニター・周辺機器は会社貸与。電気代は支給なし。
  • メリット:制度設計がシンプル。
  • デメリット:在宅コストの個人負担が大きく不公平感が出やすい。
項目 実費精算 在宅勤務手当 機材貸与のみ
公平性 高い(使用分に応じて) 中(定額で簡便) 低(個人負担)
運用の手間 高い(証憑・計算が必要) 低い(定額運用) 低い
税務 実費補填は非課税になり得る 給与課税になりやすい 課税なし(支給なし)
金額のブレ 季節・稼働で変動 一定 なし(負担は個人)

自社の規程が未整備なら、上表を参考に労使で合意できる形を検討しましょう。

電気代が高い原因を見直すなら

節電だけで限界を感じる場合は、太陽光発電や蓄電池も含めて、導入費用・補助金・毎月の削減額を比較すると判断しやすくなります。

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電気代の計算方法(PC・モニター・照明・エアコン)

基本式はシンプルです。

電気代(円)= 消費電力量(kWh)× 電力量単価(円/kWh)
消費電力量(kWh)= 機器の消費電力(W)÷1000 × 使用時間(h)

電力量単価は電力会社・契約プラン・時期で異なります(例:31円/kWh前後)。請求時は自宅の検針票や「電力会社アプリの単価」を使うと合理的です。

機器ごとの計算例

  • ノートPC 65Wを1日8時間×月20日:0.065×160h=10.4kWh → 約322円(31円/kWh)
  • 24インチ液晶モニター 20W:0.02×160h=3.2kWh → 約99円
  • LEDデスクライト 10W:0.01×160h=1.6kWh → 約50円
  • Wi‑Fiルーター 8W:常時稼働なら按分は0。テレワークで日中だけ追加ONなら0.008×160h=1.28kWh → 約40円

エアコン(冷暖房)の按分

  • 考え方:テレワークにより日中の在室・空調時間が増えた分のみを計上。
  • 方法A:平均消費電力(例:400W)× テレワーク中の運転時間(例:6h/日)× 稼働日数(20日)。
    → 0.4×120h=48kWh → 約1,488円
  • 方法B:月次の電気料金の増加分×「業務使用割合(勤務時間/在宅の稼働時間など)」で按分。
  • 方法C:スマートプラグ/エアコンの電力量ログで実測し、就業時間帯のみ抽出。

エアコンは外気温・設定温度・断熱で大きく変わります。会社に提出する場合は、どの方法で按分したかを明記しましょう。

合計の目安(例)

構成 月間消費電力量 目安金額(31円/kWh)
PC+モニター+照明 10.4+3.2+1.6=15.2kWh 約471円
上記+エアコン(400W×6h×20日) 15.2+48=63.2kWh 約1,960円

あくまで一例です。自宅の単価・機器構成・季節で変動します。

申請に必要な書類・エビデンスの整え方

  • 電気料金の検針票・請求書の写し(単価・使用量が分かるもの)
  • 機器ごとの消費電力(背面ラベル・メーカー仕様・取扱説明書)
  • 計算シート(算式、時間、按分根拠を明記)
  • テレワーク日数・勤務時間の記録(勤怠システムの写しなど)
  • エアコン按分の根拠(実測ログ、季節要因、設定温度のメモ等)

会社によっては「日当方式のみ」「上限◯円まで」「エアコンは一律日額◯円」などの社内ルールがあるため、申請前に確認しましょう。

税務・社会保険上の取り扱い(基本)

  • 実費精算で、業務に直接必要な費用の合理的な補填と認められる部分は、原則として非課税扱いになり得ます。
  • 在宅勤務手当(定額)は、原則として給与課税となる取扱いが一般的です。
  • 通信費・機材購入費も同様で、会社負担とする場合は私用分との切り分け・証憑保管が重要です。

最終判断は会社の経理・人事・顧問税理士の方針に従ってください。制度・取扱いは変更されることがあります。

よくある質問

Q. 会社が電気代の支給を拒否することはありますか?

A. 就業規則・雇用契約・テレワーク規程に基づきます。明確な定めがない場合は、労使で話し合い、手当や実費精算の導入を検討する企業も増えています。

Q. 週2日の在宅勤務でも請求できますか?

A. 会社ルール次第ですが、日数按分・時間按分で実費精算/日額手当など、部分支給の例はあります。

Q. 家族と同居でも請求できますか?

A. 可能性はありますが、家族利用分まで含めず、テレワークにより増えた分を合理的に按分するのが原則です。

Q. どこまでが対象費用?インターネット代や消耗品は?

A. 規程次第。電気代・通信費・一部消耗品(紙・インク等)・椅子やモニターの貸与/購入補助など、企業により範囲が異なります。

テレワークの電気代を抑えるコツ

  • PCの省電力設定(スリープ短縮、画面輝度ダウン、不要アプリ常駐OFF)
  • モニターは省電力モデルや1台運用へ最適化
  • LED照明・人感センサー・タスク照明で必要な場所だけ点灯
  • エアコンは自動運転を基本に、サーキュレーター併用・フィルター清掃・断熱/遮光で効率UP
  • 時間帯別料金プランの活用(昼間単価が高い場合はスケジューリング)
  • スマートプラグ/ワットチェッカーで実測し、無駄を可視化
  • 日中に太陽光発電の自家消費を活用、余剰は蓄電池で夕方に回すと在宅コストを平準化しやすい(導入価格や補助は地域・時期で変動)

まとめと次のアクション

  • まずは自社の就業規則・テレワーク規程を確認し、「実費精算/手当/貸与」のどれに当たるか把握。
  • 実費精算なら、単価・使用時間・按分根拠を明記した算定シートを用意。
  • 節電・最適プラン・太陽光/蓄電池の活用で、在宅コスト自体を下げると長期的に有利。

電気代の見直しや、太陽光発電・家庭用蓄電池による在宅ワークの電力最適化について、無料でご相談・相見積もりが可能です。ご家庭の契約プラン診断から屋根条件の簡易シミュレーションまで、お気軽にお問い合わせください。

※本記事は一般的な情報提供です。会社規程・税務取扱い・電気料金は企業・地域・時期により異なります。最終判断は所属企業・専門家にご確認ください。

この記事を書いた人

エネパパ

エネパパ

家庭の電気代を下げる方法、太陽光発電・蓄電池・補助金の活用をわかりやすく解説。専門用語をかみ砕きながら、家計に合う現実的なエネルギー対策を紹介しています。