3回リピート。キングダム大将軍の帰還。ストーリーはわかっているのに、なぜ何回も見たくなるのだろう?映画館で同じ映画をリピートしたのはSFの名作ガタカ以来。


なぜ何度も?
帰途に就く車の中で
思いを巡らせてみた。


長澤まさみの楊端和を見たい!


これは間違いない笑


世間一般では
・キャストが豪華
・原作の再現性がハンパない
・大沢たかおがすごい


こんなことが言われている。


確かにそうだろうと思う。


大沢たかおの存在感は圧倒的。


彼の演技を見るだけでも価値がある。


秦王への眼差し
摎への想い
龐煖への怒り
信の成長への期待


画面越しにビシビシと
伝わってくる。


王騎が死んだと知った時の
秦王(吉沢亮)の左目から
一粒の涙がこぼれたときの
表情も素晴らしかった。


悲しみと無念さがグッと伝わる。


王騎にからかわれたときの
摎(新木優子)の表情も良かった。


でも何度も見たくなるのは
そんな表面的な部分ではなく


王騎のリーダーシップに
心を打たれるからだと思う。


李牧にしてやられて
死地に立ったとき


龐煖の矛が王騎の身体を
貫いたときのセリフがしびれる。


「我が配下達にも怒りを覚えます。
武器を落とすとは何事ですか。
たとえ何が起ころうと、死んでも諦めぬことが王騎軍の誇りだったはずですよ。」


背筋がゾクッとして
体温が上がった感覚があった。


そして次のセリフ。


「この死地に 力ずくで活路をこじあけます 皆の背には常にこの王騎がついてますよ」


大将軍としての覚悟と責任を語ったセリフ。


「数万の戦友を失い数十万の敵を葬ってきました。
命の火と共に消えた彼らの思いが、全てこの双肩に重く宿っているのですよ」


どんな苦境にあっても
諦めない姿勢を示し


後継者へ想いをつないでいく。


舞台は戦争だが
ビジネスの世界にも当てはまる。


王騎の言動に
憧れのリーダー像を見出し


それを感じたくて
何度も足を運んだのだろう。


戦闘シーンがすごいとか
キャストが豪華とか
原作の再現性が高いとか


そんな軽い映画ではない。


1個だけ疑問に思ったのが
最後のほうに出てきた


スクリーン一面に
空が映し出され


雲が流れていくショットが
あったのだが


あれは何を意味していたのか?


時代が変わるというメッセージなのか


しかしそれではその後のショットとの
繋がりがないような気もするが。


まあいいか。
このショットを見たとき
あぁ、続編作る気だね、と思えた。


今やスケジュールを抑えるのが
難しいキャストが多いが


合従軍戦はぜひ見たい!