本日は玉野・児島倫理法人会。講師は市川仁美会長。歩くエネルギースポットのような人。テーマは「倫理の学びを楽しく正しく美しく」。今日の講話を聞いて思ったこと。



倫理法人会での学びは
単なる自己啓発ではない。


それは「先犠後利」の精神を
体得する実践の道だ。


市川会長の講話は
この「わがままを捨てる」
という理念を日常の実践へと
落とし込む術を教えてくれた。


多くの人は


自分が満足していなければ
人を幸せにできない


と考える。


しかしこの考えには落とし穴がある。


以前、ある保険のトップ営業の方に
聞いたことがある。


「自分が満足していなければ
人を幸せにできないという人が多いですが
どう思いますか?」


彼女の答えは示唆に富んでいた。


「満足というのは人によって物差しが違います。
たくさんお金を持っていても
満足していない人はたくさんいます。
だから私は目の前のお客様を
幸せにすることが私の満足と考えています。
あまり儲からない仕事でも
そう考えてやってきました。」


この言葉は先犠後利の精神そのものだ。


自己の満足を後回しにし、
まず他者の幸せを追求する。


一見、自己犠牲的に思えるこの姿勢が、
結果として自身の満足をもたらす。


市川会長の講話は、
「先犠後利」の精神を
実践的なアプローチで
深く掘り下げた。


例えば、嫌なことを頼まれた時。
まず「いやだな、面倒だな、難しいな」
という感情が起こるのは自然なこと。


まずはそれを素直に受け止める。
これは自己認識の第一歩であり
自分と向き合う勇気の表れだ。


多くの人は負の感情を無視or抑圧するが
それはかえって感情を制御不能にする。


感情を受け容れることで
冷静な判断が可能になる。


次にその感情を認識した上で
相手のために全力を尽くす。


これが真の「先犠後利」実践の鍵だ。


葛藤を経た上での「はい」には
深い意味がある。


この実践は短期的には苦しいかもしれないが
人間力を磨く最良の方法だ。


表面的な変化は見えなくとも
内面に「積み上げ」が起こる。


日々の小さな「先犠」を通じて
揺るぎない軸を形成していく。


この過程で培われる人間力は
ビジネスでも私生活でも大きな力となる。


さらに自己コントロール能力も高まる。


自分の感情を正直に受け止めることは
自分に誠実であることにもつながる。


これは倫理法人会が重視する
「純粋(すなお)な心」とも関連し
健全な人間関係構築につながる。


倫理の学びとは
自己の欲求を抑え他者のために尽くすこと。
つまり「我」を捨てること。


それを通じて得られる
本当の満足を知るために実践する。


純粋倫理の学びを実践することで
より良い社会、強い組織、充実した人生を築ける。


これこそが「楽しく正しく美しく」生きることだろう。


先犠後利の精神は容易ではないが
真の満足と成功への近道なのだ。


それは表面的な自己犠牲ではなく
深い自己理解に基づく真に価値ある
貢献につながる。


GIVE×10、そうすると
TAKEしなくても、もたらされる。
Be givenだ。


おそらく与えたものの何倍にもなって。


先犠の勇気を持てるかどうか。


日々実践あるのみ。

MS3 玉野児島倫理法人会 2024年9月5日