本日は岡山市南倫理法人会。講師は井戸垣昌延SV。テーマは「心の壁を突破する」。講話を聞きながら「自分に自信を持てない理由」について考えていました。


日本人の高校生は
世界的に見て
自分への評価が低いらしい。


つまり自分の価値を
信じることができていない
ということだ。


しかし、これは高校生に
限ったことではない。


いわゆる「失われた30年」を
経験してきた大人たちも


同様の問題を
抱えているのではないだろうか。


自信がなければ
生産性も上がらない。


潜在能力を
発揮することもできない。


自信がないことで
人生の様々な機会を逃しそうだ。


では、なぜ自分に
自信を持てないのだろうか。


講話を聞きながら


その答えが「心の壁」に
ぶつかったときの


自分の選択に
あるのではないかと思った。


心の壁は小さなものから
大きなものまでさまざまだ。


小さな心の壁は
毎日のように現れる。


「あの人のところには営業に行きたくない」
「来月の売上ヤバい…」
「このお客さん苦手…」などなど。


心の壁にぶつかったときの
選択は2つだ。


逃げるか乗り越えるか。


講話の中で印象的だったのは


井戸垣さんの学生時代のエピソードだ。


人前で話すことが
苦手だった彼が


生徒会の全校朝礼の
司会を任されたときの話だ。


最初は言葉が出てこず
立ち尽くすばかりだったという。


しかし、「もうやるしかない」
と決心し


その壁を乗り越えた経験が
その後の人生に
大きな影響を与えたそうだ。


このエピソードは
自信の欠如と
心の壁の関係を如実に示している。


人前で話すことへの恐怖は
多くの人が持つ典型的な心の壁だ。


その壁を乗り越えられないことが
自信の欠如につながる。


逆に言えば
その壁を突破することで
新たな自信を獲得できるのだ。


しかし、心の壁を突破するのは
容易ではない。


なぜなら
私たちは往々にして


自分の comfort zone(快適領域)に
留まりたがるからだ。


変化を恐れ
失敗を避けようとする。


その結果
チャレンジする機会を逃し


自信を構築する機会も
失ってしまう。


ここで重要なのは
逃げるという選択を
したときの影響だ。


逃げることで
一時的な安心は
得られるかもしれない。


しかし
そこにはちょっとした後悔が伴う。


「あのときやっていれば…」
という思いが心の片隅に残る。


そして、この小さな後悔が
積み重なることで


自尊心が少しずつ
棄損されていく。


これらが積みあがって
最終的に自分への
信頼を失っていくのだ。


逆に言えば
心の壁を突破する
体験を積み上げることで


自分への信頼が
厚くなっていく。


井戸垣さんの全校朝礼の
司会の経験は
まさにこの好例だ。


最初は言葉が出てこなかったが
「もうやるしかない」
と決心して壁を乗り越えた。


この経験が
その後の人生に大きな
影響を与えたという事実は


心の壁を突破することの
重要性を物語っている。


この観点から考えると
自信を持てない理由の一つは
心の壁を突破する経験が
不足しているからだと言える。


日々の生活の中で
私たちは大小様々な
心の壁に直面する。


先ほど挙げた例のように


「あの人のところには営業に行きたくない」


「来月の売上ヤバい…」


「このお客さん苦手…」


などの小さな壁から


「新規事業を始めるべきか」


「海外展開すべきか」


といった大きな壁まで、様々だ。


これらの壁にぶつかったとき
逃げるか、乗り越えるか
という選択を行う。


その選択の積み重ねが
今の自分を作っているのだ。


自信を持つためには
これらの壁に対して
積極的に挑戦していく
姿勢が必要だ。


もちろん
すべての壁に
無謀に挑戦する必要はない。


しかし
自分の成長に
つながる可能性のある壁には
勇気を持って立ち向かうべきだ。


そうすることで
一つ一つ壁を突破する
経験を積み


自分への信頼を
厚くしていくことができる。


また、壁を突破する過程で
失敗することもあるだろう。


しかし、その失敗も
貴重な経験として
受け止めることが重要だ。


失敗から学び
次の挑戦に活かすことで
より強固な自信を築くことができる。


自分に自信が持てない
最大の理由は


自ら作り上げた心の壁に囚われ
それを突破する
勇気を持てないことにある。


しかし
その壁は決して
越えられないものではない。


自信は
与えられるものではなく
自ら勝ち取るものだ。


どんな心の壁に直面しても
それを乗り越える覚悟を
持ち続けたいと思う。


そうすることで
日本社会全体の自信回復にも
貢献できるのではないだろうか。

MS14 岡山市南倫理法人会 2024年9月25日