本日は倉敷市倫理法人会。講師は大原あかねさん。大原芸術財団の代表理事。


大原美術館の歴史的価値を踏まえつつ、現代社会における美術館の役割や課題、そしてそれらへの具体的な取り組みについてお話されました。


美術館の役割と感性の豊かさについて深く考えさせられる機会となりました。



私も何度か大原美術館を
訪れているが


正直なところ
アートの才能も
専門知識もない。


絵画の前に立っても
その鑑賞ポイントを
理解できているわけではない。


日本にあることが
奇跡と言われる


エル・グレコの
「受胎告知」を見ても


「おぉ、すごい!」


と感じるだけで
終わってしまう。


我ながら
感性鈍いな
と思う。


今回の講話を聞きながら
感性の豊かさとは
何かを改めて考えていた。


それは与えられた基準で
作品を判断することではなく


自分の内なる声に耳を傾け
そこから生まれる感情や
思考を大切にする
姿勢なのだと思った。


なぜ「すごい」と感じたのか
なぜそのような感情が
湧き上がったのか。


そういった内なる反応を
深く掘り下げて
考えることをしてこなかった。


この姿勢は絵画に
触れたときだけでなく


日常生活のさまざまな場面でも
同じだったことに気づいた。


感性が豊かな人と
そうでない人の違い。


それは、おそらく
この「少し深く考えてみる」


という習慣を持っているか
どうかにあるのではないだろうか。


日々の些細な出来事や
感情に対しても
立ち止まって内省する。


その積み重ねが
感性を豊かにしていくのだろう。


感性を磨くことは
単に芸術作品を
より深く味わえるように
なるだけではない。


それは自己理解を
深める道でもある。


自分の感情や思考を
より繊細に捉えることで


内面の複雑さや矛盾をも
受け入れられるようになる。


これは間違いなく
精神的な成長や
より充実した人生の
実現につながるはずだ。


さらに感性の高まりは
他者とのコミュニケーションも
豊かにする。


感性を磨くことで
言葉以上のメッセージを
読み取る力が養われる。


これは人間関係の深化や
より深い共感性の
獲得につながっていく。


アートの専門知識がなくても
才能がなくても構わない。


大切なのは、作品の前に立ち、
自分の内なる反応に
誠実に向き合うことだ。


感性を磨くことは
結局のところ


自分自身とより深く向き合い
世界とより豊かにつながること
なのだと気づかされた。


ボーっと生きてんじゃねーよ
と怒られないように


日々、感性を磨いていきたい。

MS9 倉敷市倫理法人会 2024年9月14日