本日は津山市準倫理法人会講師は髙野神社の宮司、河原仁司さん。会社員を辞めて神社を継ぐ決意をしてからの取り組みについてのお話。今日の講話を聞いて、昔いだいたある後悔の念について思い出しました。




津山に93ある神社のうち
ホームページを持っている
神社は2社だそうだ。


河原宮司は神社の
活性化のため


「知ってもらう」ことの
重要性を強調された。


ホームページ、SNSでの
情報発信を続けているそうだ。


そして次の世代に想いや
文化財を残すため
神社や街の歴史を
調べているとのこと。


この話を聞いたとき
倫理で重視する
縦の繋がりの大切さに思い至った。


先祖を大切にする、
感謝することが
大切だと誰もが知っている。


毎日仏壇に手を
合わせるという人も多いだろう。


私もその一人だ。


しかし、
仏壇に手を合わせて
感謝をしても


心がこもっていないなと
感じることがよくある。


これがなぜなのか?


今日の講話を聞いていて
ふと思ったことがある。


先祖のことを
あまり知らないのが
原因なのではないかと。


先祖といっても
ごく近い先祖だ。


父親、母親、祖父、祖母。


父親は私が25歳の時に
亡くなったので


大人になってから
じっくり話した記憶がない。


父がどんな価値観で
何を大切に生きていたのか
知らないままだ。


父や祖父のことを
知らないのに


その先のご先祖を
イメージできるはずがない
ということに気づいた。


この気づきは
縦の繋がりについて
深く考えるきっかけとなった。


縦の繋がりとは
単に血縁関係を指すのではない。


それは時間の流れの中で
価値観、経験、知恵が


世代を超えて
伝わっていくことを意味する。


河原宮司の取り組みは
まさにこの縦の繋がりを


意識的に守り
育てようとする活動だと言える。


神社の歴史を調べ
文化財を保存し
次世代に伝えていく。


これは単なる過去の保存ではない。


それは先人たちの思いや願い
苦労や喜びを理解し


現在に活かし
未来へとつなげていく作業だ。


同様に
私たち一人一人の
家族の歴史も


こうした丁寧な掘り起こしと
理解が必要なのではないだろうか。


父ともっと話しておけば
良かったと思う。
そんな後悔をしたことを
思い出した。


どんな価値観で生きて
何を大切にしていたのか。


同時に
自分自身は子どもたちに
何を伝えているだろうか
という問いも浮かんできた。


日々の忙しさに紛れて
大切なことを
伝え忘れてはいないだろうか。


縦の繋がりを意識することは
自分のルーツを知り


自己理解を
深めることにつながる。


それは同時に
自分が受け継いだものを


次の世代に伝えていく
責任も意味する。


それは決して重荷ではなく
人生に深い意味と
方向性を与えてくれるものだ。


河原宮司の講話は
神社という特定の
場所の話であったが


その本質は普遍的だ。


自分の家族の歴史を知り、理解し、
そして次の世代に伝えていく。


そうすることで
縦の繋がりはより強く
より豊かなものになっていく。


縦の繋がりを意識するために
もっと父、母のことを
知ろうと思った。


父はすでにいないので
父を知る人に話を聞く。


より深く知ることで
先祖への恩意識も
深まっていくだろう。


より深く知ることで
心を豊かにしてくれる


そんな気がする。


MS8 津山市準倫理法人会 2024年9月13日