本日は岡山市南倫理法人会。講師はラッキーマンこと若山陽一郎さん。テーマは「一杯のカレーライス」。今日の講話を聞いて思ったこと。

若山さんは典型的な展開型の人生を送っている人だということ。


私は逆算思考が苦手な人間だ。


明確な目標、ゴールを決めて
そこから逆算して


今日は何をやる
ということを決めて


日々やるべきタスクをこなし
目標に近づいていく生き方をする人を
とても尊敬している。


大谷翔平選手なんて
その典型だろうなと思う。


そんな生き方ができる人を
尊敬するが


私にはどうも向いていない。


人生の歩み方には
2つの型があるように思う。


一つは「逆算型」
もう一つは「展開型」だ。


この二つの生き方は
それぞれ特徴的な
思考パターンと
行動様式を持っている。


逆算型の人生は
明確な目標設定から始まる。


彼らは人生の終着点を定め
そこから逆算して
今日すべきことを決定していく。


この方法は
計画性と効率性に優れている。


目標に向かって
着実に進んでいく感覚は


多くの人に安心感と
満足感をもたらす。


しかしこの生き方には
落とし穴もある。


予期せぬ出来事や環境の変化に
柔軟に対応することが難しく
目標以外の可能性を
見逃してしまう恐れがある。


一方、展開型の人生は
目の前の縁と仕事を大切にしながら
日々を全力で生きていく姿勢だ。


明確な長期目標を持たずとも
今この瞬間に全力を注ぐことで
思いもよらない場所へ導かれていく。

この生き方は若山さんの
生き方にも通じるものがある。


展開型の魅力は
予期せぬ出会いや機会を
大切にできる点だ。


しかし時として方向性を失い
漂流感を感じる危険性もある。


どちらの生き方が
優れているというわけではない。


それぞれの人の性格や価値観
置かれた環境によって

適した生き方は異なるだろう。


重要なのは自分自身の本質を理解し
それに合った生き方を選択することだ。


講話の中で語られた
日本の伝統的な価値観は


展開型の生き方と
親和性が高いように思われる。


「人様のために」という利他の心や
目の前のことに全力を尽くす姿勢は
まさに展開型の特徴だ。


しかしこれは決して
逆算型を否定するものではない。


むしろ両者のバランスを取ることが
理想的な生き方に
つながるのではないだろうか。


例えば大きな目標を持ちつつも
日々の出会いや仕事を大切にする。


あるいは目の前のことに
全力を注ぎながらも


時には立ち止まって
自分の方向性を確認する。


このように二つの型の
良いところを取り入れることで
より豊かな人生を
送ることができるだろう。


講話では小さなことを
積み重ねることの重要性も
強調されていた。


これはどちらの型の生き方にも
通じる大切な教訓だ。


逆算型であれば
大きな目標を達成するための
小さな一歩一歩を大切にすること。


展開型であれば
目の前の小さな縁や仕事を
丁寧に積み重ねていくこと。


どちらの場合も
日々の小さな行動や決断が
最終的に大きな結果につながるのだ。


また講話の中で触れられた
「心の声を聴く」という考え方は


両方の生き方に
重要な示唆を与えてくれる。


逆算型の人生では
目標に向かって邁進する中で


時として自分の内なる声を
無視してしまうことがある。


一方、展開型の人生では
あまりにも目の前のことに
集中するあまり


自分の本当の願いを
見失ってしまうこともある。


どちらの場合も
定期的に立ち止まり


自分の心の声に
耳を傾けることが大切だ。


それによって
本当に自分らしい生き方を
選択することができるのだ。


結局のところ
人生の歩み方に正解はない。


逆算型か展開型か
あるいはその中間か


それぞれの人が
自分に合った方法を
見つけ出していくことが大切だ。


そしてどのような生き方を
選んだとしても


常に自分の心に誠実であり
周りの人々や社会のために
尽くそうとする姿勢を持ち続けること。


それこそが本当の意味で
「美しい」生き方なのではないだろうか。

MS7 岡山市南倫理法人会 2024年9月11日