
「こたつとエアコン、1時間で電気代が安いのはどっち?」という疑問に、先に結論の目安を示します。実際の電気代は、電力単価(地域・契約プラン・燃料費調整等)、外気温、断熱性能、設定温度、使い方で大きく変わりますが、比較の出発点としてご活用ください。
1時間あたりの電気代の目安(先に結論)
前提:電力単価 31円/kWh(税・燃調・再エネ賦課金を含む目安)。単価が27〜40円/kWhなら、以下の金額も同じ割合で増減します。
| 機器 | 安定運転時の目安 | 立ち上げ直後の目安 | ポイント |
|---|---|---|---|
| こたつ(一般的な600Wヒーター) | 約6〜15円/時(平均200〜500W) | 約19円/時(600W想定) | 人体・足元を局所的に温める。布団のかけ方で大きく変動。 |
| エアコン 6〜8畳クラス(暖房能力2.2kW前後) | 約6〜19円/時(平均200〜600W) | 約25〜37円/時(800〜1200W) | 部屋全体を暖める。外気温が低いほど消費増。 |
| エアコン 10〜12畳クラス(暖房能力2.8〜3.6kW) | 約9〜25円/時(平均300〜800W) | 約31〜47円/時(1000〜1500W) | 広めの空間向け。断熱・気密で効率が大きく変わる。 |
目安の作り方:電気代(円/時)= 消費電力(kW) × 電力単価(円/kWh)
例)こたつ 平均300W=0.3kW → 0.3 × 31 = 約9.3円/時
計算条件と前提の違いでなぜ変わる?
電力単価のばらつき
- 同じ使用量でも、地域・契約(時間帯別・オール電化プランなど)・燃料費調整で1kWhあたりの単価は27〜40円程度まで開きがあります。
- 本記事は目安31円/kWhで計算。ご家庭の請求書やマイページで最新単価を確認し、計算し直すと精度が上がります。
機器特性の違い
- こたつ:電熱ヒーター(抵抗加熱)。設定温度に応じてサーモスタットがON/OFFを繰り返すため、平均消費電力は布団の保温性や使用時間で大きく変わります。
- エアコン:ヒートポンプ(空気の熱をくみ上げる)。効率の指標COP(成績係数)は外気温が低いほど下がり、消費電力が増えます。
例)外気10℃でCOP ≒ 4なら、投入電力400Wで約1.6kW相当の暖房。外気0℃でCOPが下がると、同じ暖かさを得るのに電力が多く必要。
こたつの電気代と上手な使い方
1時間の電気代の目安
- 弱(平均200W想定):約6円/時
- 中(平均350W想定):約11円/時
- 強・立ち上げ(600W連続想定):約19円/時
ポイント:掛け布団・敷き布団の断熱が良いほどサーモのON時間が減り、平均消費電力が下がります。体が入っていない時間が長いと内部温度が下がり、結果的に消費増につながることもあります。
節約のコツ
- 掛け+敷きの二重使いで保温性アップ。天板と布団の隙間を小さく。
- 強で短時間予熱→早めに中〜弱へ。人がいない時は切る。
- 床の冷え対策(ラグ・断熱マット)で平均消費を抑える。
エアコンの電気代と上手な使い方
1時間の電気代の目安(6〜8畳クラス例)
- 立ち上げ直後:800〜1200W → 約25〜37円/時
- 安定運転:200〜600W → 約6〜19円/時(外気温・設定温度・断熱で変動)
節約と快適の両立テク
- フィルター清掃(月1回目安)と室外機周りの確保で効率維持。
- 風向きは下向き+サーキュレーターで暖気を循環。
- 設定は「つけ始めはやや高め→体感が整ったら下げる」。無理なこまめON/OFFより、室温維持のほうが安い場面も(外気温が低い地域・高断熱住宅で顕著)。
- 窓の断熱(厚手カーテン/断熱シート/内窓)でロス削減。
どっちが安い?選び方の考え方
- 一人でデスク・テレビ前だけ温めたい→こたつ有利(局所暖房のため必要な熱量が少ない)。
- 家族みんなで過ごす/部屋全体を快適に→エアコン有利(同じ快適さを他の暖房より低コストで実現しやすい)。
- 真冬の冷え込みが厳しい地域・断熱が弱い住まい→エアコンの消費電力は増える。こたつ+弱いエアコンなどの併用がコスパ・快適の折衷に。
併用が一番ラクなケースも
部屋全体はエアコンで18〜20℃程度に保ち、足元はこたつを弱運転にすると、体感が大幅に改善し、エアコン設定を上げすぎずに済みます。結果的に1時間あたりの平均消費電力を抑えやすい組み合わせです。
電気代をもっと下げたい人へ(住宅の工夫と再エネ)
- 断熱・気密の強化(窓まわり、すきま風対策)が最優先。機器を替えなくても効果が出ます。
- 時間帯別プランや節電プログラムの活用で単価を下げる。
- 太陽光発電の自家消費で、日中のエアコン暖房を実質0円相当(売電との比較で)に近づけられることがあります。
- 蓄電池は夜間のこたつ・エアコンの一部を賄えます(例:5kWh蓄電池で平均400W運転なら理論上約12時間相当。ただし充放電ロス・他家電同時使用で実働は短くなります)。
設備価格や補助金は地域・時期・製品で変動します。導入可否や採算は個別条件で異なるため、無理に勧めませんが、「わが家だと何が効くか」を数字で比べると判断しやすくなります。
よくある質問
Q. エアコンは「つけっぱなし」が安い?
A. 外気温が低く断熱が良い家では、室温維持のほうが再立ち上げより電力が少なく済む場合があります。逆に外出で数時間空けるなら一度OFFが有利なことも。外気温・断熱・不在時間で最適解が変わります。
Q. こたつで寝てしまうと電気代は?
A. 人がいれば保温効率は上がりますが、長時間のつけっぱなしは合計使用時間が増え、結果的に電気代増につながります。安全面からも就寝時はOFF推奨です。
Q. ヒーター内蔵こたつの「弱・中・強」は消費電力が固定?
A. 多くはサーモスタット制御で、設定は目安です。室温・布団の保温・人の出入りでON時間の割合が変わり、平均消費電力が上下します。
今日からできるチェックリスト
- 電力単価(円/kWh)を最新の請求で確認し、上の式で「わが家版」を再計算
- エアコンのフィルター清掃・風向き調整・サーキュレーター併用
- こたつは掛け+敷きで保温、強は短時間、無人時はOFF
- 窓の断熱(カーテン・シート)と床の冷え対策
相談・見積もりのご案内
「うちの断熱や家族構成だと、こたつとエアコンどちらが得?」「太陽光・蓄電池まで含めて電気代を下げたい」など、個別条件で最適解は変わります。
最新の電力単価やお住まいの条件をもとに、中立にシミュレーションします。お気軽にご相談ください。
- 電気代シミュレーション(無料)
- 太陽光・蓄電池の概算見積りと補助金の適用可否チェック
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※制度・価格・補助金は地域や時期で変わります。最新情報は公式資料で必ずご確認ください。
この記事を書いた人
エネパパ
家庭の電気代を下げる方法、太陽光発電・蓄電池・補助金の活用をわかりやすく解説。専門用語をかみ砕きながら、家計に合う現実的なエネルギー対策を紹介しています。