
「縦型とドラム式、電気代はどっちが安い?」に答える2026年版ガイドです。結論から言うと、洗濯だけなら電気代の差は小さく、一方で乾燥まで使うとドラム式(ヒートポンプ乾燥)のほうが節電効果が大きい傾向です。さらに水道代まで含めると、ドラム式の節約メリットが見えやすくなります。ただし、容量・機種・地域の電気単価・使い方で結果は変わります。ここでは一般的な目安と、失敗しない選び方を解説します。
先に結論(要点)
- 洗濯のみ:縦型とドラム式の電気代の差は1回あたり数円程度(容量・モードで前後)。
- 乾燥まで:ヒーター乾燥の縦型より、ヒートポンプ乾燥のドラム式が大幅に省エネになりやすい。
- 水道代:縦型は水使用量が多め。トータルコストではドラム式有利なケースが多い。
- 向き・不向き:衣類の量・乾燥頻度・設置スペース・価格で選ぶと失敗が少ない。
注)以下の数値は家庭用モデルの一般的な目安です。機種・容量・コース(時短/節水/温水)や地域の電気・水道料金、時期の価格改定により変わります。
2026年版の前提と計算式
- 電気代の計算式:電気代(円)=消費電力量(kWh)× 電気単価(円/kWh)
- 電気単価の目安:31円/kWh(家庭の標準的な税込目安)。ご家庭の単価が27〜45円/kWhなら、下記の金額を比率で置き換えてください。
- 想定容量:6kgクラス/10kgクラスの代表例で比較。
- 水道代の目安:上水+下水合計で約0.25円/L(地域差あり)。
1回あたりの電気代の目安
洗濯のみ(標準コース・水道水・温水なし)
| 区分 | 容量の目安 | 消費電力量 | 電気代の目安 |
|---|---|---|---|
| 縦型 | 6kg | 約0.25kWh | 約8円 |
| ドラム式 | 6kg | 約0.22kWh | 約7円 |
| 縦型 | 10kg | 約0.35kWh | 約11円 |
| ドラム式 | 10kg | 約0.30kWh | 約9円 |
洗濯だけなら差は数円。この段階では本体方式よりも、容量に合った量で回す・時短より標準コースを使うといった使い方の影響が大きいです。
洗濯〜乾燥まで(ヒートポンプ or ヒーター)
| 区分 | 容量の目安 | 方式 | 洗濯〜乾燥の消費電力量 | 電気代の目安 |
|---|---|---|---|---|
| ドラム式 | 6kg(乾燥5kg) | ヒートポンプ | 約1.5kWh | 約47円 |
| ドラム式 | 10kg(乾燥6kg) | ヒートポンプ | 約1.9kWh | 約59円 |
| 縦型(乾燥機能付き) | 6kg(乾燥3〜4kg) | ヒーター | 約3.0kWh | 約93円 |
| 縦型(乾燥機能付き) | 10kg(乾燥4〜5kg) | ヒーター | 約3.8kWh | 約118円 |
乾燥まで使うなら、ヒートポンプ乾燥のドラム式が省エネ。ヒーター乾燥は消費電力が大きく、電気代差がはっきり出ます。
水道代まで含めたトータルコスト(洗濯のみ)
| 区分 | 容量の目安 | 水使用量の目安 | 水道代の目安 | 電気代の目安 | 合計(洗濯1回) |
|---|---|---|---|---|---|
| 縦型 | 6kg | 約120L | 約30円 | 約8円 | 約38円 |
| ドラム式 | 6kg | 約75L | 約19円 | 約7円 | 約26円 |
| 縦型 | 10kg | 約150L | 約38円 | 約11円 | 約49円 |
| ドラム式 | 10kg | 約90L | 約23円 | 約9円 | 約32円 |
洗濯だけなら電気代よりも水道代の差が効くため、ドラム式のほうがトータルで安くなるケースが多いです。
月・年コストの簡易シミュレーション
ケースA:毎日1回、洗濯のみ(6kg想定)
- 縦型:38円 × 30回 ≒ 1,140円/月
- ドラム式:26円 × 30回 ≒ 780円/月
- 差額:約360円/月(約4,300円/年)
ケースB:毎日1回、洗濯〜乾燥まで(6kg/5kg乾燥想定)
- ドラム式(ヒートポンプ):47円 × 30回 ≒ 1,410円/月
- 縦型(ヒーター乾燥):93円 × 30回 ≒ 2,790円/月
- 差額:約1,380円/月(約1.7万円/年)
電気単価や乾燥頻度で大きく変動します。ご家庭の実測値(電気・水道検針票)で置き換えてお試しください。
どちらが向いている?選び方チェックリスト
- 乾燥をよく使う:ドラム式(ヒートポンプ)有利。
- 本体価格を抑えたい/泥汚れに強い:縦型が候補。
- 設置スペースが奥行き狭め:縦型が収まりやすい。通路の幅が取れればドラムも可。
- 水道代も抑えたい/まとめ洗い:ドラム式が有利になりやすい。
- 静音・振動:最新ドラムは静音化が進むが、床強度や防振対策も重要。
- メンテ:ドラムはフィルター掃除・乾燥ダクトの手入れが必須。縦型は槽洗浄を定期的に。
電気代を減らす使い方のコツ(縦型・ドラム式共通)
- 容量に合った量で回す:少なすぎ・詰め込みすぎは効率低下。1回あたり7〜8割目安。
- 標準コース中心:時短は消費電力が増える場合あり。取説の省エネモードを活用。
- 乾燥の前に高脱水:1〜2分の追加脱水で乾燥時間を短縮。
- フィルター掃除:乾燥フィルター・糸くずフィルターは毎回〜数回ごとに。
- 部屋干し+除湿機の併用を最適化:除湿機は0.2〜0.4kWh/時。必要な時間だけ・弱〜自動で。
- 時間帯を工夫:太陽光があれば日中に乾燥、時間帯別電灯なら夜間に洗濯で電気単価を下げる。
よくある疑問
Q. ドラム式は本体が高いけど、元は取れる?
A. 乾燥をよく使う家庭ほど、電気代差で回収しやすい傾向です。乾燥頻度が少ない・洗濯のみ中心なら、購入差額を回収するには年数がかかります。
Q. 温水洗浄は電気代が高くなる?
A. ヒーターで水を温める機能は消費電力量が増えます。頑固汚れ用のスポット活用がおすすめです。
Q. 数値はメーカーでどれくらい違う?
A. モーター効率・乾燥方式・水量制御などで差が出ます。最新モデルほど省エネ傾向ですが、実測レビューやカタログの年間消費電力量を確認してください。
まとめ
- 洗濯だけなら電気代差は小さく、水道代を含めてドラム式が有利なことが多い。
- 乾燥まで使うなら、ドラム式(ヒートポンプ)が大幅に省エネ。
- 家庭の使い方(乾燥頻度・設置・予算)に合わせて選ぶのが正解。
電気代の相談や、太陽光・蓄電池と合わせた見直しも承ります
洗濯機の使い方最適化に加え、時間帯別電灯の活用や太陽光発電の昼間活用・蓄電池の夜間活用で、洗濯〜乾燥の電気代はさらに下げられます。ご家庭の使用量データをもとに、最適な家電運用+太陽光・蓄電池の組み合わせを無料でシミュレーション可能です。相見積もりや機器選定のご相談もお気軽にどうぞ。
価格・仕様・省エネ性能はモデル・発売時期・地域で異なります。購入前に最新カタログやメーカー公表値をご確認ください。
この記事を書いた人
エネパパ
家庭の電気代を下げる方法、太陽光発電・蓄電池・補助金の活用をわかりやすく解説。専門用語をかみ砕きながら、家計に合う現実的なエネルギー対策を紹介しています。